2008-12-07

Google Adsense 最適化

Inside AdSense AdSense 日本版 公式ブログにAdsense最適化についてのエントリーが3回に分けて掲載されていたので、まとめとして。

AdSense最適化のエッセンス:大は小を兼ねる
AdSense最適化のエッセンス2:機能的な広告デザイン
AdSense最適化のエッセンス3:広告ユニット配置のヒント


AdSense最適化のエッセンス:大は小を兼ねる

AdSense をお使いのサイト運営者様の最も関心の高いテーマは、「どのようにすれば AdSense の収益を最大化できるか」ということになると思います。これまでにもこのブログを通じて紹介した記事の反響などから、多くのサイト運営者様が AdSense の収益向上策=最適化へ興味をお持ちであることを、私ども AdSense も理解しております。

実際に AdSense の掲載位置、配色などを工夫して収益をアップするためには、それぞれのサイトに合わせた最適化案のトライ & エラーが必ず必要になりますので、100% 成功する王道が存在するわけではありませんが、基本的な考え方に関しては多くの皆様に活用していただけるものだと考えております。

今回はこれまでの皆様のリクエストにお応えしまして、 3 つの基本的な最適化の考え方に関して、それぞれビデオをご用意させていただきました。毎週 1 本のビデオと最適化の手法についてご案内するシリーズ企画、「最適化のエッセンス」として本日よりスタートいたします。

第一回の今回は、「大は小を兼ねる」をお送りします。



多くのお客様から聞かれる質問として、「どの広告サイズを使うのが最も効果的か」というものがあります。日本のこれまでの実績に基づきますと、もし適切なサイズに悩まれた場合は、下記のサイズをお使いいただくことが、より高い収益へ結びつく可能性が高いと言えます。

・336x280: レクタングル(大)
・300x250: レクタングル(中)
・728x90: ビッグバナー
・160x600: ワイド スカイスクレイパー

いずれの場合も、同じような形の広告ユニットの中では最も横幅が広く、広告文が改行して折り返されてしまうことがより少ないサイズとなります。すなわち、サイトを訪れるユーザから見た場合に、より読みやすい広告が、より高いパフォーマンスを生むことをご理解いただけるかと思います。また、ぜひこのような大型の広告ユニットをお使いいただく際には、通常のテキスト広告以外に「イメージ・動画広告」も含めたすべての広告フォーマットへの対応をお願いいたします。これにより、より多くの広告主様から、より多くのプレースメントターゲットを受けることで、皆様の収益にもプラスに働く要素となります。

今回の最適化のエッセンスを参考に、もし新しいユニットを生成される場合は、ぜひ上記の 4 種類の中からお選びください。あるいはサイトへ実装済みの既存の広告を見直される場合は、ぜひ現在お使いのものよりも横幅の広い大型のユニットへの変更をお勧めいたします!



AdSense最適化のエッセンス2:機能的な広告デザイン
3回に渡り、収益向上のための最適化案をご紹介する「最適化のエッセンス」。本日の第2回は、広告の配色についてご紹介させていただきます。


これまで多くのウェブサイト上で、カラフルで目立つ配色の広告ユニットを目にしてきました。多くの場合、サイトのコンテンツに比べて奇抜な配色を用いることで、広告をより目立たせようというサイト運営者様の努力の結果生まれたデザインであると思われます。確かにこのような目立つ配色は、時としては効果を発揮する場合もあるかもしれません。しかし Google AdSense チームのこれまでの経験では、広告ユニットはサイトのデザインに馴染む配色が、最も高いクリック率を生み出しています。よりサイトと一体感があり、訪れるユーザー様が広告文を読みたくなるようなデザインが最も評価されていると言えます。

もし新たにAdSense広告ユニットを生成される場合は、ぜひ以下の点に注意して配色を選択してください。

・皆様のサイト上でお使いの背景色、リンク色などを使用し、サイトの一部として違和感のない配色を選ぶ
・枠線に関しては、明るめの目立たない色、もしくは完全に背景と同色として枠線なしとする
・サイトの見た目のマンネリ化を防ぐためには複数のカラーパレットでカラーローテーションを行う
・カラーパレットに良く使う配色を保存して、同じ配色パターンをいつでも簡単に利用できるようにする


どんな場所にもTPOは大切です。皆様のウェブサイトのAdSenseの配色も一度見直してみてはいかがでしょうか?わずかな工夫が収益の差となって現れることをきっとご体験いただけると思います。

Inside AdSense では、サイト運営者様に役立つ情報を定期的にご紹介しています。更新情報をメールで受け取るにはこちらからご登録ください。




AdSense最適化のエッセンス3:広告ユニット配置のヒント
毎週お送りしてきました「最適化のエッセンス」も今回で最終回です。第 1 回の「大は小を兼ねる」では、広告サイズの選び方の大切さをご案内しました。第 2 回の「機能的な広告デザイン」では、ユーザーに好まれる配色パターンをご紹介しました。最終回となる第 3 回は、「広告ユニット配置のヒント」をお送りします。




本ブログでも、過去の記事で最適な広告の掲載位置についてご案内して参りました。私共 AdSense チームのこれまでの経験から、最も効果的な広告配置としては、下記のような点に留意した配置デザインをお勧めします。

・ ページを開いて最初に目に入る位置へ最低 1 つの広告ユニットを配置。

・ テキスト記事の直下へ、横幅の広いレクタングル系ユニットを配置

・ それ以外の箇所は、画面をスクロールしても 1 つは広告が目に入るように、記事を取り囲むように広告を配置

・ 右側メニューと左側メニューでは、右側の方がやや効果的


実はこの効果的な掲載箇所は地域によっても若干異なる傾向があり、特に日本のウェブサイトでは、ひとかたまりの記事テキストの直下へのレクタングルユニットの配置が最も高い効果を生んでおります。この記事下へのレクタングルユニットの配置は、最近では多くの大手サイト様でお使いいただいているのをご覧いただく機会も多いかと思います。また、縦書きの文化の残る日本では、左右のメニューでは右の方が高い効果が現れることも多くなっております。


ただしサイト運営者の皆様にご注意いただきたいのは、成功の法則は決して 1 つではなく、サイトによっても異なる結果が出るケースがあるということです。広告掲載位置を変更する場合には、まずは「サイトを訪れるユーザーがどう思うか」という点に最も注意してください。サイトに違和感無く馴染み、メインコンテンツを読み終えた後でも抵抗無く読むことができるような配置、例えば記事下の枠線なしのレクタングルなどは、優れたユーザビリティを誇る設置案の 1 つです。このように、ユーザーが「広告を読みたくなる」配置を行うことで、決して誤ったクリックを呼ぶのではなく、ユーザー自身が広告を読み、その中身に興味を持ってクリックする回数を増やすことが、最適化の基本となります。また、変更を行った場合には必ずカスタムチャネルや AdSense のレポート機能を活用して、その効果測定を行って判断することが大切です。

これまでお届けしました「最適化のエッセンス」、いかがでしたでしょうか?ぜひ皆様のサイトでもお試しいただき、皆様のサイトが持つ価値を最大限に発揮していただければと思います。また、効果があった場合にはぜひ AdSense ヘルプフォーラムで他のユーザーへノウハウを公開していただけますと幸いです。



AdSenseユーザの方は既に実践済みの内容も多かったかもしれませんが、こういう形でまとめてもらえると、今できていること、できてないことがわかりやすく、最適化のサイクルをまわしやすくなるので、非常に便利ですよね。

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